この記事では,一夜漬けによる暗記のメリット・デメリットを紹介し,そのコツをお教えします.
ただ,先に言っておくと,一夜漬けはおすすめしません.
もし,今がテストの直前で焦っている方は,今回のみ,一夜漬けで乗り切り,次回からは,そうならないよう気を付けるべきです.
テスト直前でない方は,この記事で一夜漬けのデメリットを理解し,コツコツ勉強するよう,心掛けてください.
1秒でも時間が惜しく,早くコツを教えて欲しい方はこちらから.
目次
一夜漬けによる暗記のメリット
一夜漬けによる暗記のメリットとして,以下の2つがあげられます.
一夜漬けによる暗記のメリット
- 一時しのぎができる
- 焦りで,より集中して勉強ができる
では,それぞれ詳しく見ていきましょう.
その①:一時しのぎができる
もちろんこれはメリットです.
いつの間にか,定期テスト直前になってしまい,勉強が全く足りてなかったとしても,一夜漬けでそのテストはしのぐことができます.
科目や普段の勉強姿勢にもよりますが,大抵どうにかなります.
ただ,あくまで「一時」しのぎなので,一夜漬けを繰り返すと,将来,痛い目を見ることになります.

その②:焦りで,より集中して勉強ができる
いわゆる「火事場の馬鹿力」です.
何事も追いつめられると,いつも以上に力が出るものです.

という方でも,一夜漬けで,意外とどうにかなります.
いつも以上に長時間,しかもより深く集中できることが多いので,一部の方には人気の勉強法です.
一夜漬けによる暗記のデメリット
一夜漬けによる暗記のデメリットとして,以下の2つがあげられます.
一夜漬けによる暗記のデメリット
- 一夜漬けする日&テスト当日がつらい
- 覚えたことはすぐに忘れる
では,それぞれ詳しく見ていきましょう.
その①:一夜漬けする日&テスト当日がつらい
まず,一夜漬けを実行する日についてです.
(おそらく,テスト前日だと思います)
一夜漬けなので,日付をまたぐことはもちろん,寝ないでテストに挑む方もいると思います.
「一夜漬けが必要 = 普段,あまり勉強をしてない」だと思うので,そういう方にとってはつらいです.
もちろん,普段も勉強していて,最後の詰めとして,一夜漬けを行う方もいます.
コーヒーを飲んだり,栄養ドリンクを飲んだりして,睡魔と戦いながら,勉強に挑むことになります.
次に,テスト当日についてです.
テストは睡眠不足との戦いになります.
テスト中に睡魔がやってくる方がいれば,睡魔は来なくても頭がうまく回らない方もいます.
睡眠をしていない場合,パフォーマンスは最悪に近く,その状態でテストを乗り切る必要があります.
ケアレスミスを連発する可能性があるので,気を付けてください.
その②:覚えたことはすぐに忘れる
一夜漬けによる暗記は,短期記憶に分類されます.
なので,テストが終わった次の日には,暗記した内容のうち,結構な量を忘れています.
そのため,そのテストの点が良かったとしても,次のテストではまた苦しむことになります.
特に,模試などの今までやってきた範囲がすべて出るテストでは,いい結果を残せないことが多いです.
一夜漬けで覚えたことを長期記憶にしたいなら,テスト終了後,定期的に覚えた内容を復習する必要があります.
一夜漬けによる暗記のコツ
一夜漬けのデメリットが理解できた方は,次からのテストでは一夜漬けをやめようと決心したかもしれません.
しかし,中には,

という方がいると思います.
そういう方のために,一夜漬けによる暗記のコツをお教えします.
ポイントは以下の3つです.
- 出題範囲を確認する
- 出題する先生のクセを見極める
- 優先順位を決める
では,それぞれ詳しく見ていきましょう.
その①:出題範囲を確認する
頻繁にはないと思いますが,たまに

という恐ろしいミスをする方がいます.
これだけは,なんとしてでも防ぎましょう.
出題範囲の訂正等は,先生が授業中にさらっと言ったりします.
そのタイミングで,寝ていた方は聞き逃している可能性があります.
不安な方は,友人に聞けばよいのですが,一夜漬けなので,相手が寝ている可能性も考えてください.
なるべく,早めに聞いておくことをおすすめします.
その②:出題する先生のクセを見極める
もし,テストが定期テストであり,担当の先生が出すテストを受けたことがある場合は,そのテストを引っ張り出してきてください.
定期テストには,必ず先生のクセが入ります.
例えば,
- ワークの問題から絶対出す
- 授業で扱った問題しか出さない
- 1問はオリジナルの問題が出る
などです.
ワークから問題がでるなら,ワーク以外の問題を解く必要はありません.
授業で扱った問題しか出されないならば,それ以外の問題を解くのは時間がもったいないです.
このように,出題される問題を分析するのはとても重要です.
もし,分析をしていないならば,すぐに分析から始めましょう.
その③:優先順位を決める
一夜漬けなので,時間には限りがあります.
限られた時間の中で,少しでも高得点を狙いに行くなら,覚えるところに優先順位を付けるべきです.
例えば,
- 正答率が高めなところを完璧まで仕上げる
- 正答率が低めなところをある程度の正答率まで持っていく
の2択の場合,後者の方が,点数が上がりやすいです.
正答率が8割の範囲をどれだけ頑張ったところで,点数は2割分しか上がりません.
一方,正答率が3割の範囲なら,7割分の伸びしろがあります.
なので,この場合は3割の範囲を勉強した方が,同じ時間で高い点を取りに行ける可能性が高いです.
ただ,注意点として.この考え方だと,

と感じられます.
しかし,必ずしもそうというわけではありません.
「0割」とは,なにも覚えていない状態のことであり,これを少し覚えた「1割」の状態に持っていくのには,とても苦労します.
なので,少しでも覚えている2〜3割の範囲を優先した方が,点数は上がりやすいように感じます.
一夜漬けによる暗記の方法
一夜漬けによる暗記の方法,といっても,やることは普通の暗記と変わりません.
ポイントは,
- 声に出す
- 1回で覚えきろうとしない
です.
声は,大きな声である必要はありません.
自分に聞こえるくらいの音量で,音読をして覚えましょう.
また,覚える対象(問題集やプリントなど)を,1回で覚えきろうとしないことがポイントです.
微妙に覚えた,という状態を何回も積み重ねた方が,頭に残りやすいです.
他にも,おすすめの暗記方法 12選【自分にあった方法で効率よく暗記】の記事で使えそうな方法があったら,すぐに実践してみてください.
一夜漬けによる暗記のコツ まとめ
今回は,一夜漬けによる暗記のメリット・デメリットや,コツ&方法を紹介しました.
まとめると以下の通りになります.
一夜漬けのメリット
・一時しのぎができる
・焦りで,より集中して勉強ができる
一夜漬けのデメリット
・一夜漬けする日&テスト当日がつらい
・覚えたことはすぐに忘れる
暗記のコツ
・出題範囲を確認する
・出題する先生のクセを見極める
・優先順位を決める
暗記の方法
・声に出す
・1回で覚えきろうとしない
最初にも述べましたが,一夜漬けはデメリットの方が大きいです.
なので,基本的にしないことをおすすめします..
一夜漬けに頼っていると,そのテストはしのげるかもしれませんが,将来的に苦しむことになります.
ただ,将来必要のない科目なら,別に良いかもしれません.
結局,コツコツ勉強するほうが楽であり,かつ点数も取れるので,なるべく日常的に勉強することをおすすめします.
では,最後まで読んでいただきありがとうございました!