Windows10環境において,タスクスケジューラを用い,pythonプログラムを定期的に実行する方法を解説します.
Pythonをインストールしていない方は,以下の記事からどうぞ!
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Pythonの環境構築~実行まで解説【Windows版】
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タスクの作成
最初に,windowsの検索バーで「タスク」などと検索し,タスクスケジューラを起動します.

起動したら,「操作」欄にある,「基本タスクの作成」をクリックします.

最初に,タスクの名前を設定します.

次に,いつ実行するか,という「トリガー」を,自分の好みに合わせて設定してください.

詳細な日時等を設定します.(選択したトリガーによっては,このステップはありません.)

次に,「操作」の設定をします.
Pythonを動かすためには,「プログラムの開始」を選択します.

次の画面はこのようになると思います.

各欄,以下のように記入します.
- プログラム/スクリプト:python.exeのパス
- 引数の追加:実行するファイル名
- 開始(オプション):実行するファイルまでのパス
それぞれのパスについて,補足説明します.
「プログラム/スクリプト」
「python.exe」がどこにインストールされているのか,以下の方法で探します.
まず,コマンドプロンプトを開き,以下のコマンドを実行します.
py --list-paths
すると,以下のように,「python.exe」までのパスが表示されるので,「C:\........\python.exe」までをコピーし,「プログラム/スクリプト」の場所に貼り付けます.

「*」マークは必要ありません.また,コマンドプロンプト上では右クリックが効かないので,「Ctrl + C」でコピーします.
引数の追加
ここには,自分が実行したいpythonファイルの名前(最後が「.py」で終わる)を入力します.
開始(オプション)
ここには,「引数の追加」で入力したファイルがある場所を指定します.
まず,エクスプローラーを開き,自分が実行したいpythonのファイルまでたどります.
次に,ファイル名の上で右クリックをし,一番下にある「プロパティ」を開きます.

以下の場所に,ファイルまでのパスが表示されているので,これをコピーして貼り付けます.

最終的に,こんな感じになります.

最後に完了画面が出るので,下のチェックボックスにチェックを打ち,「完了」をクリックします.

以上で終わりですが...
このままだとパソコンがスリープ状態の場合,指定の時刻にプログラムを実行してくれないので,設定を少しいじります.
チェックボックスを打ったことでダイアログが開いたと思います.
まず「全般」タブの,「ユーザーがログオンしているかどうかに関わらず実行する」にチェックを打ちます.

次に,「条件」タブの「タスクを実行するためにスリープを解除する」にチェックを入れます.

任意で,その上にある「コンピュータをAC電源で使用している場合のみタスクを開始する」のチェックを外しておきます.
「OK」を押した後,パスワードを入力して終了…と思いきや,もう一つだけ設定が残っています.
コントロールパネルを開き,「ハードウェアとサウンド」を開きます.

「電源オプション」の「電源プランの編集」を開きます.

「詳細な電源設定の変更」をクリックします.

以下の「スリープ解除タイマーの許可」を「有効」にします.

これで,パソコンがスリープ状態でも,指定時刻にプログラムを実行してくれます.
補足:タスクのプロパティを開く方法
「基本タスクの生成」の最後に,チェックボックスを打ち忘れた方のために,タスクのプロパティを開く方法を書いておきます.
まず,左の欄の「タスク スケジューラ ライブラリ」を選択します.

すると,ずらっとタスクが出てくるので,ここから自分が作成したタスクを探します.
タスク名をダブルクリックをすることで,プロパティが開けます.

以上で,全工程終了です.お疲れ様でした!